無料ブログはココログ

« 教育実習事前指導会2007 | トップページ | (速報)インフォメーショングラフィクス展2007 »

2007年5月22日 (火)

朝日新聞社デザインセンター訪問

先週、東京の築地にある朝日新聞社東京本社の編集局を訪問しました。編集局にある、デザインセンターを訪ねるのが目的でした。編集局のフロアーは多くの記者の声が飛び交い、新聞作りに取り組む鉄火場でした。案内していただいたのは、編集局デザインセンター アートディレクターの石倉豊司氏です。

新聞社では、新聞紙上で使用するインフォメーショングラフィクスと呼ばれる、情報をグラフィクスで表現したものの多くを、社内で制作しています。その制作拠点がデザインセンターです。

編集局のフロアーの一角がデザインセンターになっていて、多くのパソコンが整然とならび、そこでデザイナーが黙々とインフォメーショングラフィクスを制作していました。制作している過程を見せていただきましたが、制作する速度がとにかく非常に早いです。簡単な地図などは10分程度でできてしまいます。デザイナーが交代で常に社内で待機してニュースのグラフィクスを制作しているそうです。

私が関心をもったのは、記者とデザイナーによるコミュニケーションやデザインプロセスです。記者はメモや原稿を提示しますが、グラフィクスのラフまで描くわけではありません。情報をより読者に魅力的に見せるために、デザイナーがその情報をさらにインフォメーショングラフィクスとしてラフを提案し、そのやりとりの中でインフォメーショングラフィクスが生まれていきます。インフォメーショングラフィクスのデザイナーには、グラフィクス表現力だけではなく、情報の編集力が必要なことがわかりました。さらによいインフォメーショングラフィクスを制作するには記者とデザイナーの間をつなぐプランナーのような立場の人が必要と思いましたが、いまのところはそのような役割を果たす人は社内にはいないそうです。

小池研究室が行っている、情報を収集、編集、構造化してグラフィクスにデザインする課題をデザイナーの方たちに見ていただきました。課題の中で、私たちが、朝日新聞のインフォメーショングラフィクスを勝手に分析している部分をお見せしたときはかなり恐縮しました。この課題を行っていたときには、後でまさか朝日新聞社にお邪魔するとは思いもしませんでしたので。(汗)

インフォメーショングラフィクスの制作現場では、とにかく短時間でグラフィクスを仕上げる速報性や、読者にとって魅力的なグラフィクスを制作することが優先されるので、私たちのように悠長に取り組むこととは方向性がまったく異なりますが、インフォメーショングラフィクスを制作する以前に情報を構造化することについては、これからのインフォメーショングラフィクスのデザイナーにとっては重要なこととして、高い評価をいただきました。

いままで新聞社のインフォメーショングラフィクスのデザインの現場は私にとって謎な部分が多かったのですが、今回の訪問でいろいろ明らかになりました。小池研究室のインフォメーショングラフィクスの取り組みも意義のあることがわかりました。朝日新聞社のデザイナーの皆さん、お忙しいところありがとうございました。

« 教育実習事前指導会2007 | トップページ | (速報)インフォメーショングラフィクス展2007 »

情報デザイン」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/111410/15169416

この記事へのトラックバック一覧です: 朝日新聞社デザインセンター訪問:

« 教育実習事前指導会2007 | トップページ | (速報)インフォメーショングラフィクス展2007 »

2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31