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2008年9月 2日 (火)

鬼頭梓氏の葬儀に参列

Img_3799前のブログに建築家の鬼頭梓氏の逝去について書きました。自分が高校生の時に、たった一日だけお会いした方でしたが、大変お世話になった方です。そのときのお礼のつもりで逝去のことを書かせていただいて、それ以上のことは何もできないと思っていました。

しかし、ブログを書いたあとで、すぐに、佐田祐一建築設計研究所の佐田さんという方からコメントをいただき、今日の葬儀の情報をいただきました。佐田さんは鬼頭氏の事務所のOBのようです。佐田さんからメールをいただくまでは、高校生の時に、一度だけお会いした著名な方の葬儀だけに参列するなんて心苦しくてできないと思っていたのですが、ネットで私のブログを見つけて、見ず知らずの私に声をかけていただいたことに感謝して、本日、葬儀に出席させていただきました。ネットってすごいです。声をかけていただいた佐田さん、ありがとうございます。

会場は、キリスト品川教会。JR品川駅から徒歩10分程度にありました。写真がその教会ですが、鬼頭氏の設計だそうです。自分で設計した協会で自分の葬儀をあげられたのですね。鬼頭氏はクリスチャンでした。会場にはたくさんの建築関係者とおぼしき方たちがいらしていました。もちろん知っているひとは誰もいません。

葬儀がはじまり、生前親しかった方やご親族のお話を聞いていくうちに、高校生のときに鬼頭氏からお聞きしたことの記憶の断片が少しずつ繋がっていきました。

葬儀の中で「鬼頭氏は自分の筋を通される方」「営業はしない。建築は(信頼されて)頼まれてするものという考えをもっておられた」というお話も聞きました。

私が高校生の時に、事務所の経営が苦しかった時期もあったということをお聞きしたことを思い出しました。やみくもに営業して、仕事を得てもそのときは経営的に楽かもしれないが、そうしないで自分のポリシーにあわない建築は作らない、という厳しい態度の方だったのです。なかなかできることではありませんが、建築はその建築家がなくなったあとも残るものです。その建築家が毅然とした態度で作ったよい建築だけが、人々に長く親しまれるはずです。

自分自身の筋を通して生きることが、そのときはつらいかもしれないが、最後は自分を高め、よい作品を残し、他者の信頼も得られるのです。鬼頭氏は、そのように自分自身が毅然として自分の仕事を果たし、社会的な責任をもって社会に貢献する職業をプロフェッションと呼び、建築家もプロフェッションであるべき、と考えられていたのでしょう。

葬儀に参列させていただいて、私は、プロフェッションとしての建築家に徹した鬼頭氏のお話に触れることができて本当によかったです。今日の葬儀で、鬼頭氏に高校生の時にあってお聞きしたことが長い年月を越えてつながりました。高校生の私に「プロフェッションとして生きるべき」と教えてくれていたのです。私もそうありたいです。鬼頭氏の冥福をお祈りします。

鬼頭氏の書籍が出ています。
建築家の自由―鬼頭梓と図書館建築

鬼頭梓建築設計事務所

キリスト品川教会

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